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2009/4/15 OA

館長による鉄板斬り回想記はこちら
矢の居合斬り裏話はこちら

ベストハウス 斬鉄剣第二弾『鉄板斬り』同行記

十七番弟子 宮本和典


これこそが真の居合家たる超一流の業なんだ。


鉄板裁断の後、一気に詰め寄る出演者の方々。まさにスタジオが町井館長一色に染まった瞬間でした。

さかのぼること数時間…

前日にリハーサルが行われました。
館長と館長の奥様。私と同じく門弟の小川さん。4名がスタジオに入るなり心地よい緊張感が走ります。特に町井館長、すでに殺気とは全く違う、ほどよい氣が身体から発っせられています。

夜中の3時半くらいまででしょうか。リハーサルは続きました。
冷静にビデオカメラでご自分のフォームを分析され、また、ご使用の御愛刀を試斬される度にご自分で研磨されては、御刀の状態から、何度も斬り方と刀と鉄板との間に起きている物理状況を分析される…
この氣の遠くなる繰り返しに、町井館長の館長たる由縁と懐の深さを感じました。

リハーサルが一通り終わり、写真撮影したり、少しはめを外して一旦ホテルへ帰りました。



翌日、午前から番組の収録が始まりました。
刻々と出番が近づいて来ます。
町井館長は前日のリハーサルで何かを既につかんでいるようにお見受けしました。

 
いよいよ本番開始です。伴奏とともに館長の登場。 リハーサル通り進み、メインの試斬がやってきました。私は御刀をお渡しし、また取りに行く係でしたので、御刀がいつもより気高く、そして重く感じました。


メインの試斬。館長の精神統一。



「行きます」

との館長の氣の入った言葉。
振りかぶられた刀。

そして次の瞬間…

一気にスタジオ内に沸き上がる歓声!!

見事に一刀両断!

後は冒頭で述べた通りです。

今回は大変貴重な体験をさせて頂き、誠にありがとうございます。館長並びに館長の奥様、色々とお気遣い頂き、申し訳ない限りです。

居合においては、修心館は日本を代表する流派に入ると思います。修心館の門弟である事に、益々誇りと責任感が出てきた今回の同行でした。
 

最後に町井館長、修心館の益々のご発展をお祈り申し上げます。