脇指 857 無銘
- Mumei -

刃長 一尺一寸七分八厘二毛 / 35.7cm 反り 一分九厘八毛 / 0.6cm
元幅 34.7mm 元重 5.6mm
先幅 物打30.1mm 先重 物打4.5mm
目釘穴 1個 時代 室町後期
The latter period of Muromachi era
鑑定書 登録 平成1年2月15日 和歌山県登録
附属 ・素銅はばき
・萎革包印籠刻海老鞘脇指拵
価格 330,000 円(税込)



平造。素人による研磨によって地刃不明。地鉄粗い感じから鑑て海部辺りの作品かと思われます。

附属の鉄味良い磨地の無骨な海老鞘拵が素晴らしく、鞘は印籠刻みの下地に萎革を着せ、鐔は合口式の変わった造り込み。柄巻のみ傷んでいたので、前所有者の好みの色で巻き変えましたが、元来は白っぽい薄茶での片手巻きで、目釘を完全に隠す巻き方でありました。(そのため登録証では銘文不明と記載されております。)
願わくば再度元来の色にて柄を巻き直し、拵を特別保存刀装の審査に御受審頂きたく思います。

裸身重量328グラム。  拵に納めて鞘を払った重量523グラム。