脇指 843 兼常
- Kanetsune -

刃長 一尺四寸二厘六毛弱 / 42.5 cm 反り 三分零厘三毛強 / 0.92 cm
元幅 29.0 mm 元重 5.8 mm
先幅 物打24.3 mm  横手位置22.0 mm 先重 物打4.9 mm  松葉位置4.2 mm
目釘穴 2個 時代 室町後期
The latter period of Muromachi era
鑑定書 登録 昭和38年7月19日 京都府登録
附属 ・素銅地金着二重はばき
・白鞘
価格 165,000 円(税込)



兼常は室町期に数代あり、美濃鍛冶で有名な兼元や兼定に次ぐ末関の良工で、業物とされています。
この脇指は鎬造、庵棟、元先の幅差頃好く開いて切先やや延びごころ。地鉄は杢目肌よく練れて詰み、少しく肌立って地景入り精美。刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れを三本杉が如く三つ一山とし、その間に互ノ目を一つ焼き込む刃取りで、刃中には細かな砂流が見られ、鋩子は乱れ込み、先直ぐに丸く返る。
茎の腐食が惜しまれるも、真面目な研磨がなされ、凛としていて鑑賞刀としては申し分ない作品です。

裸身重量362グラム。