脇指 838 無銘(宇多)
- Mumei(Uda) -

刃長 一尺六寸四分五厘弱 / 49.85 cm 反り 五分二厘八毛 / 1.6 cm
元幅 28.3 mm 元重 5.4 mm
先幅 物打24.4 mm  横手位置21.0 mm 先重 物打5.0 mm  松葉先4.5 mm
目釘穴 2個 時代 室町時代
The Muromachi era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和47年1月21日 奈良県登録
附属 ・木はばき共柄 価格 440,000 円(税込)



宇多派は鎌倉時代末期の文保頃に、大和国宇陀郡から古入道国光が越中に移住したことによって興り、以後室町時代に渡って繁栄しました。
中でも鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての作品を古宇多、室町期の作品を宇多と、それぞれ称呼しています。
作風としては、本国大和物に類似したものや、山城物や相州物を思わせる地鉄のものなど作域が広く、地鉄は板目に杢目や柾目を交え、大肌となったり地がやや黒ずんで、喰違刃、ほつれ、金筋、砂流し、掃掛等の刃の働きが現れた作品が多く見られます。

鎬造。大きく磨り上げられるも元先の幅差頃好く、表裏に刀樋を掻き流す。地鉄は小板目に柾交じって肌立ち、下の方映り立つ。刃文は匂口明るく、直刃の刃縁に働きが盛んに現れ、二重刃や金筋、砂流が頻りに見られ、食違風の刃も交え、鋩子は直ぐに焼詰となる。
製作されたのは室町前期頃と鑑せられる古雅な作品です。

裸身重量387グラム。


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