脇指 829 濃州関住兼辻
- Noshu Seki ju Kanetsuji -

刃長 一尺四寸七分一厘九毛弱 / 44.6 cm 反り 二分六厘弱 / 0.8 cm
元幅 29.1 mm 元重 5.2 mm
先幅 物打24.8 mm  横手位置21.4 mm 先重 物打4.5 mm  松葉先4.4 mm
目釘穴 1個 時代 室町末期慶長頃(1596~)
The last years of Muromachi era
鑑定書 登録 令和2年6月18日 兵庫県登録
附属 ・素銅地銀着二重はばき
・青貝微塵散塗鞘脇指拵
価格 121,000 円(税込)



兼辻は初代を永正頃に始まり、江戸前期の寛文頃迄続く美濃を代表する刀匠の一人です。
この脇指は元先の幅差頃好く開いて切先延びた鋭い造り込みで、地鉄は小板目杢交じり、よく錬れて詰み、匂口明るい直刃を巧みに焼き上げ、刃縁には細かな砂流や二重刃風の刃が看取され、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く、沸筋を食い下げながら返っています。
拵は青貝をふんだんに使用した微塵塗りで格式高く、使用されている金具も仕事が良く、切羽は素銅地の金着せと、見るからに高禄の士の所有であったことが窺い知れる逸品です。
現状では鐔鳴り在り。柄に少々がたつき在り。鞘の塗りの一部に傷みが見られますので、完全修復してお楽しみ頂き、後世に伝え残して頂きたく、販売条件付きにてお求めやすい価格でご案内致します。

販売条件
・研磨及び修復に関する諸工作を当店にて行うこと。
・他店への販売下取りを行わなず、手放される際には必ず当店に依頼すること。

裸身重量386グラム。  拵に納めて鞘を払った重量568グラム。