脇指 806 無銘
- Mumei -

刃長 一尺五寸四分四厘五毛強 / 46.8 cm 反り 二分九厘強 / 0.9 cm
元幅 28.5 mm 元重 5.6 mm
先幅 物打25.1 mm  横手位置23.5 mm 先重 物打4.9 mm  松葉先4.6 mm
目釘穴 1個 時代 室町後期~江戸前期
The latter period of Muromachi ~ The early period of Edo era
鑑定書 登録 昭和40年10月6日 福井県登録
附属 ・素銅二重はばき
・黒蝋塗鞘脇指拵
価格 220,000 円(税込)



鎬造。庵棟。元先の幅差広がらず、切先延びた豪壮な造り込み。地鉄は小板目杢交じりよく練れて肌立ち、地景入る。刃文は焼き落としから始まり、中直刃で匂口締まり、物打辺りに食違刃が見られ、鋩子は表裏共に直ぐに焼詰風となる。
特筆すべき鍛錬疵無く、精緻な地鉄を楽しめる作品です。指表中央の鎬に一部錆が見られますが部分研磨で綺麗になります。保存刀剣鑑定を是非御受審下さい。

附属の拵は傷み少なく好ましく、縁頭は後藤門流久芳(花押)在銘の仕事良い逸品で、目貫は赤銅容彫の竹図が配されています。はばきは元来金や銀の着せであったものが、経年の間に剥かれた状態になっています。柄にがたつきは無くしっかりとしています。鐔鳴り在り。

裸身重量393グラム。  拵に納めて鞘を払った重量606グラム。