脇指 792 播磨大掾藤原重高 越前住
- Harima daijo Fujiwara Shigetaka -

刃長 一尺五寸七分九厘弱 / 47.85 cm 反り 四分六厘強 / 1.41 cm
元幅 32.0 mm 元重 7.3 mm
先幅 物打24.2 mm  横手位置20.5 mm 先重 物打5.2 mm  松葉位置4.4 mm
目釘穴 1個 時代 江戸前期
The early period of Edo era
鑑定書 登録 令和5年6月13日 静岡県登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・黒籾殻塗鞘脇指拵
価格 330,000 円(税込)



播磨大掾藤原重高は江戸時代前期の寛文頃に越前で活躍した刀匠です。生国は信州飯田で、関兼則の門人と伝えられており、天正頃に師の移住と共に越前に移りました。
重高初代も上手な人でしたが、本作の二代重高も父に劣らぬ技量の持ち主で、重高は十一代嘉永迄続く名門刀工で、作品は康継に似ると言われています。

この脇指は、元先の幅差が開いて中切先に結んだ姿に、緻密に錬られた杢目が詰んで黒味がかって美しく、刃文は匂口明る冴えた互ノ目乱れを、丸味を帯びた三本杉風に焼き上げており、刃中には足が入り、細かな砂流も看取さ、鋩子は表裏共に乱れ込んで先丸く返っています。特筆すべき鍛錬疵無く、特別保存刀剣はゆうに合格することでしょう。

附属の拵の切羽は完全なオリジナル。今や大変貴重な存在ですので、今後バラされることが無いよう、拵にも鑑定書を付けて末永くお楽しみ頂きたく思います。
柄に巻かれた鮫皮は、前垂着せと呼ばれる贅を尽くした物で、使用されている金具も仕事が良く、橘の紋があしらわれた目貫から、相当な上士の指料であったことが容易に覗えます。
柄にガタツキはありませんが、鐔のみ替えられたようで、鐔とはばきの間に一ミリ程の隙間があります。銀はばきを新調するか或いは鐔を替えることで問題は解決します。

裸身重量482グラム。  拵に納めて鞘を払った重量782グラム。


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