太刀 110 備前國住長船与左衛門尉祐定作 天文十九年八月吉日
- Bizen no kuni ju Osafune Yozaemon no jo Sukesada -

刃長 二尺八寸四分七厘五毛 / 86.28 cm 反り 九分五厘 / 2.88 cm
元幅 33.8 mm 元重 8.7 mm
先幅 物打23.8 mm  横手位置20.5 mm 先重 物打5.8 mm  松葉位置5.0 mm
目釘穴 1個 時代 室町後期
The latter period of Muromachi era
鑑定書 登録 昭和27年8月23日 東京都登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・赤茶石目塗踊り桐文様蒔絵鞘打刀拵
価格 880,000 円(税込)



腰元より先で反る所謂先反り姿でも元先の幅差開いて切先やや延び、優雅な中にも鋭さと力強さを感じさせる体配。地鉄は杢目がよく錬れて肌立って地景入り、淡く映りごころ在り。刃文は匂口明るい互ノ目乱れで足よく入り、打除を見せ、金筋や稲妻が入り、鋩子は弛み込んで先突き上げ気味に丸く返る。

附属の拵は鉄の金具を用い、赤茶石目の剛健な塗り。踊り桐文様の蒔絵が無骨な本拵に華を添えています。切羽はオリジナルですが、鐔は替わっているものと推測されますので、こちらの鐔に付け替え、保存または特保刀装審査を御受審されると良いでしょう。
https://nihontou.jp/choice03/tousougu/tuba/522/00.htm
柄にガタツキ無し。鐔鳴り有り。
柄糸が経年により傷んでおりましたので、当店にて上柄巻を施しました。長寸で目方がある割に手持ちバランスが非常に良く、扱い良さを感じさせる一刀です。
※銘に関しては現在の日本美術刀剣保存協会審査では合格しないものと思われますので、出来良い無銘長寸刀としてお求め下さい。銘消し作業も承っております。

裸身重量1,101グラム。  拵に納めて鞘を払った1,460重量グラム。