太刀 106 |
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無銘(古波平) |
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- Mumei(Ko Naminohira) - |
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刃長 |
一尺七寸五分ニ厘四毛強 / 53.1 cm |
反り |
四分六厘弱 / 1.4 cm |
元幅 |
27.3 mm |
元重 |
6.4 mm |
先幅 |
物打17.7 mm 横手位置14.7 mm |
先重 |
物打4.7 mm 松葉位置3.4 mm |
目釘穴 |
3個 |
時代 |
鎌倉時代(1192~)
The middle period of Heisei era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和51年6月15日 新潟県登録 |
附属 |
・素銅はばき
・白鞘 |
価格 |
1,100,000 円(税込)
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平安時代後期、正國なる刀工が大和から薩摩国谷山郡波平の地に来往して波平派の祖となると伝え、その子を行安と言い、以後、その流れは幕末新々刀期に迄及んでいる。
同派の中でも南北朝期を降らぬ刀工及びその作刀を総称して古波平と言い、その作風は大和気質が強く窺えるものであるが、鍛えがねっとりとして軟らか味を帯び、刃文は匂口が潤みごころで、はばき元を焼き落とすなどの諸点に特色がある。
この小太刀は踏ん張りついて浅目の反りに、鎬高く、小切先に結んだ優雅な体配を誇っており、地鉄は小板目が相対的に流れて柾が顕著に見れ、白気映りが立ち、地沸微塵に付いて地景よく入り、刃文は焼きの低い穏やかな直刃を主体として、刃縁には解れや二重刃がかる箇所が見られ、刃中には足が入り、鋩子は佩表乱れ、裏は直ぐに先小丸に返っています。
特筆すべき瑕疵も無く、古波平の特徴をよく表したうぶ茎の大変貴重な小太刀ですので、願わくばはばきも新調し、研磨も最高のものを施して御愛蔵頂きたく思います。
裸身重量368グラム。 |
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