太刀 096 則成作 昭和五十九年八月日
- Norinari -

刃長 二尺三寸五分七厘 / 71.42 cm 反り 八分五厘強 / 2.6 cm
元幅 33.6 mm 元重 8.3 mm
先幅 物打26.7 mm  横手位置23.8 mm 先重 物打6.0 mm  松葉位置5.3 mm
目釘穴 1個 時代 昭和59年 (1984)
The latter period of Showa era
鑑定書 登録 昭和59年9月17日 富山県登録
附属 ・素銅地銀着太刀はばき
・白鞘
価格 1,000,000 円(税込)



本名、吉田盛三。昭和5年7月28日生まれ。富山県南砺市在住。大西貞成、高橋次平に師事し、後に宮入行平の下でも鍛刀を学びました。宮入一門会の会員であり、昭和59年第20回新作刀展での努力賞をはじめ多数の入賞経験を持つ刀工です。

この太刀は反り姿が非常に美しく、特別な注文によって鍛えられたものと推測され、常に見る則成の作品に比して完成度が高い。
元先の幅差頃好く、表裏に刀樋を掻き流し、腰反り高く優雅な姿は、さも鎌倉期の古名刀を見ているようです。地鉄は小杢目がよく練れて詰み、地沸付いて梨地状を成し、精美なること言葉に出来ず、刃文は匂口明るく冴えた直刃で、鋩子は直ぐに先丸く返っています。
作風から鑑て山城の粟田口派を模した写し太刀で、研磨も当代屈指の名研師によって入念な研磨が施されています。
今や銀無垢はばきが主流であるにもかかわらず、敢えて銀着せの太刀はばきを履かせている点など、仔細に古名刀を模した様子と苦労が窺える則成会心の名品です。

経年による擦れ傷や小錆が見られます。現状でも鑑賞の支障にはなりませんが、出来頗る良い作品だけに、余力有る方は是非とも再研磨を施して更なる地派の醍醐味をご堪能頂きたく思います。

裸身重量833グラム。


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