刀 1682 宗重(若狭)
- Muneshige(Wakasa) -

刃長 二尺六寸四分三厘五毛強 / 80.1 cm 反り 八分五厘八毛 / 2.6 cm
元幅 29.4 mm 元重 7.3 mm
先幅 物打23.3 mm  横手位置18.4 mm 先重 物打5.4 mm  松葉先4.1 mm
目釘穴 1個 時代 室町後期天文頃(1532)
The latter period of Muromachi era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和30年5月16日 東京都登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・黒石目塗鞘打刀拵
価格 594,000 円(税込)



中島来の子、宗長が室町初期頃に若狭の小浜に移住し、以後小浜一派として代々続きました。若狭では相州から移住した冬廣系は多く経眼されますが、同国ながら作柄の異なる来系はなかなか見かけないものです。

元先の幅差開いて切先延びごころ。板目に杢目交じりの地鉄には、粕立つ所が見られ、地景入り、淡く映りが立ち、刃文は匂口明るく冴え、表裏に腰刃風の刃を焼いて、中直刃調に互ノ目を交え、刃中には足が入り、刃縁には砂流や湯走風の働きが見られ、鋩子は直ぐに先丸く返る。
長寸であるにもかかわらず、手持ちバランスが良く、実戦期ならではの扱い良さを感じます。

附属の拵は切羽もうぶで、柄木には柄巻師が記したものか、『田所白千』と墨書きがあります。使用されている金具も鉄味が良く、上品に纏められていますが、目貫だけがうぶでは無い物が巻かれていますので、是非とも本拵に相応しい目貫に替えて、拵にも保存鑑定を付けて次代に伝え残して頂きたく思います。
鐔鳴り僅か。柄にガタツキほぼ無し。
研磨代も考慮しました価格で御案内致しますので、是非再研磨も御用命下さい。

裸身重量782グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,183グラム。