刀 1643 |
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無銘(仙台安倫) |
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- Mumei(Sendai Yasutomo) - |
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刃長 |
二尺三寸一分一厘八毛強 / 67.06 cm |
反り |
二分六厘四毛 / 0.8 cm |
元幅 |
30.4 mm |
元重 |
7.1 mm |
先幅 |
物打22.5 mm 横手位置20.8 mm |
先重 |
物打5.3 mm 松葉位置5.4 mm |
目釘穴 |
2個 |
時代 |
江戸前期
The early period of Edo era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和43年7月26日 千葉県登録 |
附属 |
・素銅地銀鍍金はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵 |
価格 |
770,000 円(税込)
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安倫は江戸初期の承応頃を始祖として、その名跡が九代継承され、明治にまで及んでいます。
通説によると、江戸の大和守安定に学んだ安倫は初・二代と言われ、初代は初銘を倫祐といい、遊慶倫助の子で、余目五左衛門と称し、承応三年、大和守安定門に入り、翌明暦元年に没したと伝えられています。また、二代は初代の弟で、兄同様余目五左衛門と称し、明暦二年、弟籐八郎(安次・河内守國次養子)と共に江戸に出て安定門となり、のち帰国、おおいに活躍したと言われます。
尚、仙台伊達藩主綱宗公は鍛刀を好んで遺例がありますが、その相槌を行ったのが安倫です。
初代が早世の為に同工の安倫銘の作刀が見られないことから、二代が事実上の初代であり、世に二代を以って初代とする向きがあります。
この刀は小板目肌が良く詰み、杢が交じった鍛えに地沸が微塵につき、地景が細かに良く入り、匂口は明るく冴え、小湾れを基調に互ノ目を焼き、足よく入り、匂深で、沸が厚く付き、刃縁から地に向かって沸零れ、砂流かかり、庵棟のおろしをやや急峻に造り込んで、焼刃の湾れが所々角張る風を見せ、安倫の技量の高さを存分に示した作品です。
尚、数代続く安倫ですが、中でも二代は業物として知られています。
附属の拵は痛み少なくしっかりとしており、鐔鳴りや柄のがたつきもありません。
裸身重量750グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,004グラム。 |
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