刀 1638 |
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秀真(伝古備前) |
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- Hidezane(Den Kobizen) - |
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刃長 |
二尺三寸四分六厘五毛弱 / 71.1 cm |
反り |
五分二厘八毛 / 1.6 cm |
元幅 |
27.5 mm |
元重 |
6.0 mm |
先幅 |
物打21.9 mm 横手位置19.2 mm |
先重 |
物打5.0 mm 松葉先4.5 mm |
目釘穴 |
3個 |
時代 |
鎌倉時代中期建長頃(1249~1255)
The middle period of Kamakura era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成14年3月20日 佐賀県登録 |
附属 |
・素銅地金着二重はばき
・白鞘(田野辺探山鞘書) |
価格 |
4,400,000 円(税込)
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古備前とは、良質な砂鉄が産出できた備前国で、平安時代中頃に興った刀工一派の総称で、現存作は平安時代末期から鎌倉時代中期にかけての物が見られます。
秀実は上述古備前派の刀工で、鎌倉前期に近い鎌倉中期の建長頃に活躍しました。
この刀は大きく磨り上げられるも、銘が失われるのを憚って額銘とし、大磨上物によく見られる元先の幅差に開きが感じられぬ時代を感じさせる体配。地鉄は小板目がよく錬れて杢交じり、地景入り、刃寄りに映りが立ち、刃文は匂口明るく、指表を湾れ調子に互ノ目や小乱れを交え、指裏は小互ノ目や小丁字による小乱れが顕著で、刃中には足が盛んに入り、細かな砂流や金筋も見られ、古雅な出来口を誇っており、鋩子は表裏共に直ぐ調にやや乱れごころを交えて丸く返っています。
田野辺探山氏による流暢な鞘書も本刀の見どころの一つであり、氏が記述しているように、『真』の字が古一文字真利に近似する点も非常に興味深い、資料的な価値も高い名品です。
裸身重量694グラム。 |
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