刀 1637 |
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無銘(延寿) |
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- Mumei(Enju) - |
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刃長 |
二尺二寸九分 / 69.4 cm |
反り |
七分七厘八毛強 / 2.36 cm |
元幅 |
28.3 mm |
元重 |
6.8 mm |
先幅 |
物打21.6 mm 横手位置19.2 mm |
先重 |
物打4.3 mm 松葉先3.9 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
鎌倉時代後期
The latter period of Kamakura era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成16年9月15日 神奈川県登録 |
附属 |
・素銅地金着はばき
・白鞘 |
価格 |
580,000 円(税込)
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肥後国延寿派は、来国行の孫と伝える延寿太郎国村を祖とし、鎌倉時代後期から南北朝期にかけて同国菊池郡の地で大いに繁栄しました。
この派の刀工には国資・国時・国泰・国吉等多くの名工がおり、これらの刀工達を延寿派と総称し、同派の年紀は菊池氏(南朝方)の抱え鍛冶という伝来を裏付けるように、全て南朝年紀で切られており、延寿という名から、「寿(とし)を延らえる(延ばす)」という縁起物としても尊ばれ、関の寿命と同様に武家同士の贈答に用いられました。
この刀は大磨上ながらもしっかりと踏ん張りがあり、切先は気持ち延びごころ。地鉄は小板目で細かな地沸が付いて映り立ち、刃文はふわりとした柔らかい感じの中に、匂口締まりごころを交え、小足入って小乱れを成し、刃中は地鉄に絡んだ豊かな景色を見せ、鋩子は直ぐに先丸く返っています。
小疵や地鉄の粗い箇所が見られるも、700年もの長き時間を超えて今に勇姿を留める。現状では所々に薄錆が見られるも、地刃の鑑賞は可能。是非とも再研磨を施して、更なる地刃の冴えをお楽しみ頂きたく、研磨代を考慮した低価格で御紹介致します。
裸身重量537グラム。 |
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