刀 1632 |
|
奥州御所住人安本吉光 昭和癸卯年八月吉日 |
|
- Oshu Gosho junin Yasumoto Yoshimitsu - |
|
|
|
刃長 |
二尺五寸四分八厘五毛弱 / 77.22 cm |
反り |
六分四厘 / 1.94 cm |
元幅 |
34.7 mm |
元重 |
7.7 mm |
先幅 |
物打28.3 mm 横手位置26.6 mm |
先重 |
物打5.6 mm 松葉先5.3 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
昭和38年 (1963)
The middle period of Showa era |
鑑定書 |
― |
登録 |
昭和39年7月9日 岩手県登録 |
附属 |
・素銅地金鍍金太刀はばき
・白鞘 |
価格 |
660,000 円(税込)
|
|
|
|
本名、安本徳治。明治37年3月15日生。元陸軍受命刀工であり、岩手県岩手郡雫石町西安庭に住して槌を振るいました。
吉原國家(無鑑査)、加藤真国、宮入昭平(人間国宝)らから作刀を学び、新作名刀展では優秀賞、努力賞等、数々の賞を受賞した実力ある現代刀工の一人です。
この刀は身幅広くがっしりとしており、反りは腰元より上から反り始める所謂先反りの姿で、太刀はばきであることからも、室町期の太刀と刀の併用姿に倣って鍛えたことが覗えます。
地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸付いて精美。刃文は匂口明るく冴え、互ノ目主調に丁字を交え、刃縁よく沸づき、砂流かかり、金筋や稲妻現れ、足盛んに入り、刃縁も刃中も変化に富んで覇気があり、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返る。
身幅広く手持ちずっしりとしているものの、重心は中央より手元寄りでバランスが良く、特筆すべき鍛錬疵も無く、古研ぎながら真面目な研磨が施されており、鑑賞刀として申し分ない吉光刀匠の力作です。
はばき下の小錆等、部分研磨承ります。お気軽に御用命下さい。
裸身重量1,056グラム。 |
|
|