刀 1628 |
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無銘(左貞吉) |
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- Mumei Sa Sadayoshi - |
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刃長 |
二尺三寸八分一厘弱 / 72.15 cm |
反り |
六分六厘 / 2.0 cm |
元幅 |
31.1 mm |
元重 |
7.2 mm |
先幅 |
物打24.1 mm 横手位置20.4 mm |
先重 |
物打5.4 mm 松葉先4.35 mm |
目釘穴 |
2個 |
時代 |
南北朝中期文和頃(1352~)
The middle period of Nanbokucho era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和31年9月10日 岡山県登録 |
附属 |
・素銅地金着二重はばき
・白鞘 |
価格 |
1,430,000 円(税込)
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筑前国左文字は南北朝時代初期に出現し、これまでの古典的九州物の作域から脱皮して、地刃共に明るく冴え、地景や金筋等の目立つ新作風を確立しました。
またその門葉には安吉・行弘・吉貞・国弘・弘行・弘安・貞吉など多くの高足が輩出し、それぞれの師風を受け継ぎ、皆優れた技術を示して南北朝期に大いに繁栄しています。
貞吉は安吉の子で、文和頃の刀工と伝えられており、現存する在銘作は極めて少ない。
この刀は元先の幅差頃好く、鍛えは小板目に杢が交じり、よく練れるも少しく肌立ち、地沸が厚くついて地景が細かに入り、刃文は直刃を基調に沸がつき、湯走とも二重刃とも呼べる細かな働きが見られ、小足盛んに入って小乱れを成し、鋩子は表は直調に僅かに湾れごころを交えて先掃き掛けて、一見焼詰の如く返り、裏は細かく湾れ込んで先掃き掛けて丸く返る。
はばき、研磨共に所有者が誂えたもので、状態は頗る良し。地刃を存分に堪能できる名品に仕上がっています。数度重要刀剣審査に挑戦頂きたい優品。
※委託品
裸身重量667グラム。 |
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