刀 1626 豫州松山住小田宗吉作 嘉永七寅年卯月日
- Yoshu Matsuyama ju Oda Muneyoshi -

刃長 二尺三寸七分六厘弱 / 69.9 cm 反り 六分二厘 / 1.65 cm
元幅 30.4 mm 元重 7.4 mm
先幅 物打23.3 mm  横手位置20.5 mm 先重 物打5.3 mm  松葉先4.7 mm
目釘穴 2個 時代 江戸後期嘉永七年/安政元年(1854)
The latter period of Edo era
鑑定書 特別保存刀剣鑑定書 登録 平成23年6月21日 東京都登録
附属 ・素銅はばき
・白鞘
価格 950,000 円(税込)



宗吉は、慶應から明治初年にかけて鎚を振るった伊予国松山の刀工ですが、廃刀令など時代の流れの影響もあり、現存する作品は極めて少なく貴重です。

この刀は元先の幅差開いて切先延びた鋭い造り込みで、地鉄は小板目肌よく練れて詰み、地沸ついて少しく肌立って地景入り、刃文は匂口明るい直刃に互ノ目足を交え、色黒い金筋現れ、鋩子は浅く湾れ込んで先直ぐに大丸に返っており、程好く反りが付いた姿は、鋭さの中にも優美さを感じさせます。
嘉永七年十一月二十七日、元号は安政に変わりますので、嘉永七年紀が切られたこの刀は数少ない宗吉の作品の中でも大変貴重なる一刀と言えます。
当店にて上研磨を施し、白鞘を新調致しました。研ぎあがったばかりの清々しい地刃の冴えを存分にお楽しみ頂けます。

裸身重量699グラム。