刀 1613 波平安氏
- Naminohira Yasuuji -

刃長 二尺二寸七分零厘強 / 68.81 cm 反り 二分七厘 / 0.82 cm
元幅 30.3 mm 元重 6.8 mm
先幅 物打22.8 mm  横手位置19.0 mm 先重 物打5.6 mm  松葉位置4.6 mm
目釘穴 1個 時代 江戸後期寛政頃(1789~)
The latter period of Edo era
鑑定書 甲種特別貴重刀剣認定書
特別保存刀剣鑑定書
登録 昭和44年9月24日 三重県登録
附属 ・素銅地金着はばき 価格 880,000 円(税込)



波平一派は平安時代から連綿と続く刀匠群。本工安氏は波平本家五十九代安常の子で、六十代目となる刀工。俗名を橋口勘之丞、甚之丞と称し、享和二年(1802年)に安氏から安行に銘を改めました。

この刀は元先の幅差開き、中切先やや延びごころ。茎反りに対して上は反り浅い造り込みで、地鉄は杢目よく練れて詰み、刃縁柾流れて精美。刃文は匂口明るく冴えた直刃調の刃取りに浅い湾れや互ノ目を交え、匂深く、刃縁には金筋が随所に現れ、刃中には芋蔓の如き太い金筋が顕著に見られる。鋩子は表裏共に直ぐに先大丸に返り、手元重心でバランスが良く、特筆すべき疵も無く、鑑賞刀として申し分ない作品です。

裸身重量698グラム。