刀 1612 伯州倉吉住人播磨大掾藤原正綱(二代)
- Hakushu Kurayoshi junin Harima daijo Fujiwara Masatsuna(2nd Gen) -

刃長 二尺三寸八分六厘弱 / 72.3 cm 反り 三分六厘九毛強 / 1.12 cm
元幅 30.5 mm 元重 7.0 mm
先幅 物打25.8 mm  横手位置22.5 mm 先重 物打6.0 mm  松葉位置4.5 mm
目釘穴 1個 時代 江戸前期慶安頃(1648~)
The early period of Edo era
鑑定書 特別保存刀剣鑑定書 登録 昭和26年5月7日 奈良県登録
附属 ・素銅地金着はばき
・白鞘
価格 880,000 円(税込)



正綱は鳥取県倉吉市鍛治町にて槌を振るった刀工で、廣賀の一門で同市弓削(小鴨氏の岩倉城下)より興り、三代迄続いており、元和元年(1615年)、寛永九年(1632年)の年紀があるもの等が現存しています。
作品は希少で、樗谿神社が蔵する作品が鳥取県の保護文化財に指定されています。
伯耆国倉吉住人播磨大掾藤原正綱、伯耆国倉吉住正綱、伯耆国倉吉住藤原正綱、伯耆国倉吉住弓削正綱作、伯耆国倉吉住弓削新三郎正綱、伯耆国菊島住弓削新三郎正綱、等と銘切ります。

この刀はうぶ茎ではありますが、指一本分程区送りがなされています。鎬造りで元先の幅差目立っては開かず、切先は延びで豪壮。総体に力強さを感じさせます。
地鉄は小板目が流れて良く練れて詰んで地沸付いて精美。刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、足頻りに入り、一部丁字がかった互ノ目を交え、刃中には葉見られ、刃縁には砂流、金筋が看取され、鋩子は表、横手上で少し乱れ込んで先直ぐに小丸に返り、裏も同様に横手の上まで少し湾れごころを交え、先掃きかけて丸く返っており、昭和26年5月の大名登録刀であることから、伝来の良さも今に伝える一刀です。

裸身重量766グラム。