刀 1605 |
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武蔵守藤原兼中 |
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- Musashi no kami Fujiwara Kanenaka - |
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刃長 |
二尺三寸一分 / 70.0 cm |
反り |
五分九厘弱 / 1.8 cm |
元幅 |
32.1 mm |
元重 |
7.3 mm |
先幅 |
物打24.2 mm 横手位置22.1 mm |
先重 |
物打5.2 mm 松葉位置4.6 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
江戸前期
The early period of Edo era |
鑑定書 |
特別貴重刀剣認定書 |
登録 |
昭和32年3月15日 岐阜県登録 |
附属 |
・素銅地銀着二重はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵 |
価格 |
600,000 円(税込)
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兼中は兼元の後代と言われ、永禄年間頃(江戸初期から中期にかけて)越前一条にて作刀し、後に江戸に移住しました。
越前は織田信長が平定した後、柴田勝家が入って大規模な築城を行い大きく発展し、それに伴い近江、山城、美濃などから刀工が移住。その時の大きな勢力が康継の一派と美濃から移住した越前関と呼ばれる集団で、本作はその越前関派の兼中の作品で、業物としてもその名を知られる越前の名工です。
この刀は元先の幅差頃好く開き、反り程好く日本刀然たる美しい体配。地鉄は杢目肌よく練れて少しく肌立ち地景入り、刃文は直刃に小足盛んに入り、湯走風の刃を伴い、やや大粒の沸が付き、鋩子は表裏直ぐに先丸く長く焼き下げています。
指表のはばき上の刃中に鍛筋が見られるも、他は特筆すべき欠点はありません。真面目で好ましい下地研磨がなされており、伝来の良さを物語っています。
現状では刀身中央に水しぶきでもかかったかのような錆と、物打より先にも錆が見られますが、深い錆ではございませんので、安価にて再研磨を承ります。お気軽に御用命下さい。
附属の拵は鮫皮を贅沢に巻いた前垂れ着せ。切羽もすり替えられることなく完全なうぶの状態であり、笄も失われずていないことは非常に好ましい。鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、扱い易さを感じさせます。
柄にがたつきは無くしっかりとしています。鐔鳴り在り。
再研磨を施し、内外共に鑑定書を付けて末永く御愛蔵頂きたい作品です。
裸身重量759グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,074グラム。 |
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