刀 1604 |
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肥前國住人吉忠作之 |
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- Hizen no kuni junin Yoshitada - |
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刃長 |
二一寸二分六厘弱 / 64.43 cm |
反り |
五分四厘強 / 1.66 cm |
元幅 |
34.0 mm |
元重 |
8.65 mm |
先幅 |
物打24.8 mm 横手位置23.2 mm |
先重 |
物打5.5 mm 松葉位置6.2 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
昭和前期
The early period of Showa eraT |
鑑定書 |
― |
登録 |
平成30年9月13日 埼玉県登録 |
附属 |
・素銅地銀鍍金はばき
・茶石目塗鞘陸軍九八式軍刀拵(特注品) |
価格 |
1,100,000 円(税込)
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本名、木下幸一。佐賀県小城郡東多久村別府に住し、陸軍受命刀工として活躍した利刀を鍛える名工です。
この刀は元先の幅差開いて切先延び、腰元より先で反る先反りの体配で、新々刀期の肥前刀に倣ったものでしょう。地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸付いて精美であり、刃文は直刃調で足や小足が入り、所々に互ノ目ごころの刃を交え、刃縁には細い二重刃や力強い二重刃を伴い、鋩子は表裏共に直ぐ調に極僅かに湾れごころを交え、先丸く返り、表は沸筋食い下げる。
特筆すべき鍛錬疵皆無。錆はありませんがよく鍛えられた一刀ですので、余力ある方は是非とも上研磨を御用命頂きまして、保存刀剣鑑定書を付け、末永く大切に次の時代へ伝え残して頂きたく切望致します。
附属の陸軍九八式軍刀拵は一見してお判りいただける特注品。柄糸も別注品で平巻きとし、鞘は本漆の茶石目塗りとし、桜花葉が刻された金具類は全て銀の鍍金がかけられており、特に注視したいのは鯉口部分で、小切羽は鯉口を覆う嵌め込み式の合口になっています。本刀を携えていた英霊が、戦場に於いても砂塵を防ぎ、愛刀を守りたいとの刀愛がひしひしと感じられます。
こうした細工が施された軍刀は少なく、非常に貴重な存在であり、大東亜戦争の重要な文化財と言えるでしょう。
裸身重量781グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,148グラム。 |
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