刀 1597 備州長船祐定
- Bishu Osafune Sukesda -

刃長 二尺一寸七分三厘弱 / 65.85 cm 反り 六分九厘弱 / 2.1 cm
元幅 32.7 mm 元重 7.5 mm
先幅 物打22.1 mm  横手位置19.1 mm 先重 物打5.5 mm  松葉位置4.0 mm
目釘穴 2個 時代 室町中期~後期
The middle ~ latter period of Muromachi era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和27年1月21日 愛媛県登録
附属 ・赤銅二重はばき
・黒石目塗鞘打刀拵
・白鞘 / 継木
価格 1,100,000 円(税込)



祐定は勝光、清光などと並び室町末期を代表する備前長船鍛冶の刀工。与三左衛門を筆頭に彦兵衛尉、源兵衛、源左衛門、彦左衛門、五郎左衛門などが居り、いずれも名手として名高い。

この刀は元先の幅差開いた優雅な姿を今にとどめ、腰元より上から反りが付く所謂先反り体配。地鉄は杢目がよく練れて少しく肌立ち、地景入り、刃文は湾れ調子に互ノ目を焼き、足よく入り、砂流かかり、所々に小丁字を交え、鋩子は表裏共に乱れ込んで先丸く返る。俗名こそ切られていないものの、特筆すべき鍛錬疵も無く健全な一振です。

附属の拵は傷みも無く保存状態が良い。柄に若干のがたつきはあるも、これは柄糸の巻き直しまたは経木を添えれば簡単に直ります。鐔鳴りも極わずかで責金の必要がなく好ましい。
拵にも保存刀装鑑定を付けて末永く御愛玩頂きたい作品です。

裸身重量682グラム。  拵に納めて鞘を払った重量986グラム。