刀 1567 肥前國忠吉(八代)
- Hizen no kuni Tadayoshi(8 Gen) -

刃長 二尺三寸五分九厘強 / 71.5 cm 反り 四分九厘強 / 1.5 cm
元幅 30.8 mm 元重 7.6 mm
先幅 物打25.75 mm  横手位置24.5 mm 先重 物打6.0 mm  松葉位置6.0 mm
目釘穴 1個 時代 江戸後期(安政頃)
The latter period of Edo era
鑑定書 藤代松雄鑑定書 登録 昭和62年4月14日 三重県登録
附属 ・白鞘 / 簡易継木
・素銅地金着はばき
・黒石目塗鞘打刀拵(新調済)
価格 700,000 円(税込)



八代忠吉は佐賀藩士古川家の子として生まれ、七代忠吉の養子になり、橋本新左衛門と称しました。忠吉家の中でも初・二代・三代に次ぐ良工と評され、佐賀藩が嘉永3年(1850)に大砲の鋳造に着手した際には、御鋳立方を任じられ、佐賀藩の近代化にも重要な役目を果たすなど、鉄の鍛錬技術に並々ならぬ高い技術を持った名工で、安政6年(1859)に59歳で没しました。

この刀は元先の幅差さほど開かず、切先延びた堂々たる体配で、地鉄は小板目肌よく錬れて細かな地景が入り、地沸付き、刃文は小沸出来の直刃を主調とし、処々に互ノ目を交え、、刃中足入り、鋩子は直ぐに先丸く、掟通りに一文字に綺麗に纏められています。

故人間国宝、藤代松雄氏による正真鑑定書が交付されていますが、「忠」の字の第五画の鏨の向きが、常に見る作品とは異なるところが気になります。そのため日本美術刀剣保存協会での審査合格無保証としまして、お求め易い価格でご紹介致します。

店主町井勲監修の下、武用拵を新調致しました。鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、扱い易さを感じさせる一刀です。

裸身重量859グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,118グラム。


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