刀 1566 □□住播磨大掾藤(以下切)(藤原忠國)
- □□ Harima Daijo Fuji(cutted below)(Tadakuni) -

刃長 二尺三寸六厘九毛弱 / 69.9 cm 反り 四分五厘強 / 1.38 cm
元幅 29.6 mm 元重 6.5 mm
先幅 物打22.4 mm  横手位置18.7 mm 先重 物打5.3 mm  松葉先4.5 mm
目釘穴 3個 時代 江戸前期
The early period of Edo era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 平成8年11月9日 東京都登録
附属 ・素銅地銀着二重はばき
・白鞘 / 簡易継木
・黒蝋塗鞘打刀拵(新調済)
価格 560,000 円(税込)



忠國は初代忠吉の弟である吉家の子で、名を橋本六郎左衛門と言いました。初名は廣則。寛永11年に播磨大掾を受領し、忠國と改名します。はじめ播磨大掾の磨を摩と刻銘し、作品は寛永頃から寛文にかけて残されています。老後は播磨入道休鉄と称し、播磨大掾藤原忠國、肥前住播磨大掾藤原忠國、肥前住播磨入道藤原休鉄などと銘切りしました。
彼は肥前国の脇肥前と呼称される一派の中でも特に抜きん出た存在であり、虻の目と言われる独特の互の目刃を焼くことで有名な刀工です。

この刀は磨り上げられて銘の一部を失うも、元先の幅差開いた上品な姿を留めており、地鉄は小板目がよく練れて詰み、地沸付いて地景入り、刃文は匂口明るく冴え、湾れ調子に互ノ目を交え、足入り、細かな砂流が見られ、金筋入り、湯走を見せ、鋩子は直ぐに先丸く返っています。
特筆すべき鍛錬疵も無く、特別保存刀剣鑑定も合格するものと思われます。磨り上げられた事と、明治期にサーベル拵にかける都合で、茎の棟方を落とされていることこそが惜しまれるものの、出来は頗る良く、刃長は二尺三寸としっかりあり、鑑賞刀としての力は十二分に持ち合わせています。
現状では目立たぬ程度の曇りが一部見られますが、現状でも鑑賞に支障はございません。
店主町井勲監修の下、武用拵を新調致しました。鞘を払って構えてみると、手元重心で構え心地良く、片手でも楽々と扱えます。

裸身重量630グラム。  拵に納めて鞘を払った重量879グラム。


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