刀 1520 無銘(同田貫)
- Mumei(Dotanuki) -

刃長 二尺三寸八分一厘弱 / 72.15 cm 反り 六分七厘九毛強 / 2.06 cm
元幅 31.6 mm 元重 7.1 mm
先幅 物打25.0 mm  横手位置19.7 mm 先重 物打5.5 mm  松葉位置3.7 mm
目釘穴 1個 時代 室町末期
The last years of Muromachi era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和45年5月15日 奈良県登録
附属 ・下貝素銅地銀着上貝宣徳二重はばき
・白鞘
価格 660,000 円(税込)



肥後同田貫派は室町期の九州を代表する流派として名高く、一門には正國、上野介、又八、左衛門等の多くが排出されました。 この派は身幅広く、重ね厚く平肉の豊かな豪壮な造り込みの刀で知られますが、一方で鎬造りの刀の他に大身槍や大振りの薙刀の作例も数多く経眼されます。

この刀はうぶ茎で、元先の幅差開いて切先やや延びごころ。地鉄は小板目肌杢交じって流れ、少しく肌立って地沸付き、刃文は直刃基調に小湾れや互ノ目を交え、刃中には足入り、砂流見られ、金筋、稲妻入る。総じて刃縁での変化に富む作風で、二重刃を随所に焼いている点は、一見大和物に見紛う。鋩子は表、直ぐ調にやや乱れ、先丸く返り、裏は直ぐ調に強い沸筋を二本従えて先丸く返っています。
手元重心でバランスが良く、実戦に於ける使い勝手の良さを感じさせる一刀です。現状の研磨ですが、兎に角下地が下手。お求め易い価格でご案内致しますので、是非ともしっかりとした研磨を。或いは切先周りの部分研磨だけでも当店に御用命下さい。見違える程見た目の印象が変わり、キリリとした刀らしい一刀になりますよ。

裸身重量741グラム。


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