刀 1517 |
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備州長(以下切)(末備前) |
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- Bishu Osa(cutted below)(Sue Bizen) - |
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刃長 |
二尺二寸九厘強 / 66.95 cm |
反り |
三分六厘九毛強 / 1.12 cm |
元幅 |
29.6 mm |
元重 |
7.0 mm |
先幅 |
物打21.1 mm 横手位置18.9 mm |
先重 |
物打5.2 mm 松葉位置5.4 mm |
目釘穴 |
2個 |
時代 |
室町後期
The latter period of Muromachi era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和45年5月15日 奈良県登録 |
附属 |
・木はばき(共柄)
・白鞘 |
価格 |
275,000 円(税込)
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末備前物と称される室町末期の備前物の中、祐定銘の作刀は多く、中でも与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉が有名です。刀剣の需要が多く求められた戦国期、備前刀は数多の戦に向けて数多く鍛えられ、そうした実用刀で俗名を銘切っていない末備前物を、数打と卑下する悪習が刀剣界にはありますが、粗製乱造されたわけではなく、俗名を銘切っていない作品の中にも、驚く程出来が良い作品が多々見受けられ、中には俗名個銘極めまで可能な出来優れた作も見られます。
この刀は磨り上げられて銘の一部を失うも、元先の幅差開いて中切先延びごころ。杢目鍛えの地鉄よく練れて詰み、細かな地景入り、乱れ映り立って精美。刃文は匂口明るく、直刃基調で湾れや互ノ目を交え、刃中には頻りに足や葉が入り、殊更逆がかった足や葉が顕著に看取され、刃縁には湯走風の刃や解れ風の刃も見られ、細かな砂流かかって金筋入り、鋩子はやや湾れ込んで先突き上げ気味に丸く返り、裏は乱れ込んで先丸く返っています。
手元重心でバランスが良く、流石は実戦期の扱い良さを求めた利刀であると感心させられる一刀です。古研ぎのためヒケや指裏の小鎬に一部錆が見られます。見事な映りが立った地刃共に出来優れた一刀ですので、余力ある方は是非とも良い研磨を施してお楽しみ下さい。
裸身重量689グラム。
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