刀 1486 無銘
- Mumei -

刃長 二尺三寸七分二厘九毛弱 / 71.9 cm 反り 二分三厘弱 / 0.7 cm
元幅 29.9 mm 元重 7.3 mm
先幅 物打23.0 mm  横手位置20.4 mm 先重 物打5.4 mm  松葉位置4.6 mm
目釘穴 2個 時代 江戸前期
The early period of Edo era
鑑定書 登録 昭和26年5月30日 島根県登録
附属 ・素銅地銀着二重着はばき
・刷毛目変塗鞘打刀拵
価格 330,000 円(税込)



元先の幅差開いて中鋒、反り浅く所謂寛文新刀体配。地鉄は小板目杢交じり、よく練れて詰み地景入る。刃文は匂口明るい互ノ目丁字乱れで、刃縁には小沸が豊かに付き、足入り、砂流かかり、複雑に入り組んだ刃取りが様々な変化を楽しませてくれます。物打から先を素人が耐水ペーパーで擦ってしまっているため、はっきりとした様子は判りませんが、鋩子もしっかりと焼刃があります。

附属の拵は素銅地に金着を施したオリジナルの切羽が添えられており、鞘は焦茶系の刷毛目塗りに、小さな渦巻き状の青貝微塵散らしを施した手が混んだ作品。柄にガタツキは無くしっかりとしていますが、鐔鳴りはございます。栗形下部分、漆の塗りに亀裂が入っていますが鞘の割れはございません。鞘を払って構えてみると、手元重心で非常にバランスが良く、扱い良さを感じさせます。はばきは素赤地の二重で、組み合わせた状態での銀着せにつき、分解はできません。
昭和26年5月の大名登録刀であり、しかもこれだけ手が込んだ塗りを施してある点からも、伝来の良さが垣間見られる一刀です。
然るべき研磨を施し、保存刀剣鑑定を御受審下さい。

裸身重量755グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,064グラム。


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