刀 1482 無銘(古宇多)
- Mumei(Kouda) -

刃長 二尺一寸四分五厘弱 / 65.0 cm 反り 五分七厘強 / 1.75 cm
元幅 29.1 mm 元重 6.65 mm
先幅 物打22.7 mm  横手位置20.3 mm 先重 物打5.0 mm  松葉位置4.4 mm
目釘穴 3個 時代 鎌倉末期
The last years of Kamakura era
鑑定書 特別保存刀剣鑑定書 登録 平成17年9月15日 福岡県登録
附属 ・素銅地金着はばき
・白鞘
価格 660,000 円(税込)



宇多派は鎌倉時代末期の文保頃に、大和国宇陀郡から古入道国光が越中に移住したことにより興り、南北朝時代に国房・国宗・国次等の刀工が活躍し、同銘相継いで室町末期に渡って繁栄しました。
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての作品を古宇多、室町期の作品を宇多と呼称し、同派の特徴としては、大和伝と相州伝の両方が加味された作風をしている点が挙げられ、地鉄は板目に杢目を交えてやや大肌となり、地が黒ずんで粕立つ処があり、刃文は小沸出来の中直刃に金筋、砂流しを交えながらも匂い口が潤みごころとなります。

この刀は大きく磨り上げられるも、健全で疵が無く、板目杢交じりの地鉄は、同派にしては地鉄頗る良く纏まっており、淡く映りごころも見られ、地景入り、刃文は直刃調子に小さな互ノ目や湾れを交え、刃縁砂流顕著にかかり、湯走風の刃や打除風の刃を伴い、刃中には小足が入り、刃肌に絡んだ千変万化の働きを楽しむことができ、鋩子は表裏共に直ぐ調に先丸く横手下迄焼き下げています。
二尺一寸四分五厘と刃長は短めですが、地刃の出来は実に良く、鑑賞刀として申し分ない作品です。

裸身重量631グラム。


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