刀 1381 |
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無銘(平高田) |
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- Mumei (Tairatakada) - |
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刃長 |
二尺二寸八分七厘強 / 69.32 cm |
反り |
六分九厘弱 / 2.1 cm |
元幅 |
28.5 mm |
元重 |
6.5 mm |
先幅 |
物打21.7 mm 横手位置17.6 mm |
先重 |
物打4.9 mm 松葉位置3.6 mm |
目釘穴 |
3個 |
時代 |
室町後期
The latter period of Muromachi era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成11年12月17日 奈良県登録 |
附属 |
・銀はばき
・白鞘 |
価格 |
460,000 円(税込)
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南北朝時代豊後高田(現在の大分市内)を中心として栄えた一派で、建武頃の筑前左文字の門人『友行』を始祖としています。 古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから藤原高田と汎称し、古来より実用刀としての評価が高い一派で、武用刀として数多の武将に愛用されました。
戦国時代の同派は豊後国の大友宗隣のお抱え工となり、また九州各地の豪族達の需めに応じて美濃国の関鍛冶や備前国の長船鍛冶に匹敵する繁盛をしました。
作風は備前・相州に私淑した物や、美濃伝風の三本杉尖り互の目、山城風の腰反り付いた姿の良い作に直刃を焼くなど広範囲で、直刃は刃中に針で突いた様なと形容される葉の働きが特徴的で、新刀期に入ると高田を中心として豊前小倉や豊後中津などで鞴を構えて鍛刀しています。
この刀は磨り上げられるも今尚踏ん張りを残しており、時代の流れに応じて茎は棟側を削ぎ落とし、全体の反りを抑えて斬撃力を加味しています。仔細に見ると茎先には銘の痕跡が見られ、日本美術刀剣保存協会の極めでは平高田となっていますが、冬廣ではないかと私見します。
地鉄は板目肌が流れ、よく練れて詰み、地沸付いて精美なるも、肌の荒れや大肌が目立ち、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、刃中には足や葉が顕著に見られ、砂流かかり、小乱れを呈し、先へ行くに従って乱れは細かく複雑に、丁字や互ノ目丁字を交え、特に指裏は皆焼ごころとなっている。帽子は焼きたっぷりと先丸く返る。
錆身であった本刀を、当店にて研磨・白鞘・はばきと、全ての諸工作を行いました。前所有者が大切にご所持下さっていたので、研磨納品後20余年を経た現在でも、研ぎ上がりと称して過言ではないコンディションの良さです。研磨は上研磨を施しております。
重心は手元にあって構えた際のバランスが非常に良い一刀です。純然たる美術鑑賞用としてお求め頂ければ幸いです。
裸身重量633グラム。
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。
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