刀 1375 宮内之介友房 慶應四歳八月日 佐藤標淑求之
- Miyauchinosuke Tomofusa -

刃長 二尺二寸三分七厘強 / 67.8 cm 反り 六分一厘 / 1.85 cm
元幅 30.0 mm 元重 7.9 mm
先幅 物打22.1 mm  横手位置18.45 mm 先重 物打5.2 mm  松葉位置5.2 mm
目釘穴 1個 時代 明治元年(1868)
The early years of Meiji era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 平成1年11月28日 青森県登録
附属 ・素銅はばき
・白鞘
価格 550,000 円(税込)



友房は白石に住し、慶應頃に活躍した陸奥の刀工です。
この刀は細身で元先の幅差開き、すらりとした上品なすがたにで、切先はやや延び、表裏に刀樋を掻き通しとし、地鉄は小板目が良く練れて詰み、地沸厚く付いて無地風となるも、底には小板目の肌目が見え、刃文は匂口深く、大粒の沸が絡んだ互ノ目を焼き上げており、飛焼風の湯走交じり、刃中に足入り、所々に小丁字を交え、砂流かかり、表の物打より先は皆焼風と成り、帽子は乱れこんで先掃き掛けて丸く返っています。
茎に需銘が切られており、注文による入念作であることが窺えます。
手持ちバランスは手元重心で非常に軽く感じられ、扱い勝手の良さを感じさせる逸品です。
既製品の鞘に納まるので、安価にて拵製作も可能。居合の形稽古に用いるのも憚られる一刀ですが、バランスの良さを実感すると、居合の共として用いたくなってしまう一刀です。

裸身重量662グラム。


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