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早く売れる価格 99,000円(税込)/90,000円(税別)
妥当な価格 132,000円(税込)/120,000円(税別)
強気の価格 198,000円(税込)/180,000円(税別)
商品の出来を優先した価格 165,000円(税込)/150,000円(税別)
推奨販売価格 132,000円(税込)/120,000円(税別)
猩々酒宴図目貫
無銘
-Mumei-
表目貫 横33.6ミリ 縦16.35ミリ
裏目貫 横34.1ミリ 縦12.8ミリ
重さ5.7グラム
江戸中期 The middle Edo period
附属 桐箱
猩々は中国の伝説に登場する酒を好む霊獣で、日本では能「猩々」によって広く親しまれ、酒を酌み交わして舞う姿や、汲んでも尽きない酒壺を授ける物語から、祝宴、福徳、長寿、尽きることのない喜びを象徴する吉祥画題となりました。刀装具では大盃や酒壺、瓢箪とともに酔態を見せる姿が好んで表され、威厳ある武者図とは異なる、晴れやかで洒脱な趣を拵へ添えます。
本品は黒味の深い赤銅地を立体的な容彫に仕立て、一方には肩を寄せ合って酒宴を楽しむ二人の猩々、もう一方には大きな酒壺へ身を預け、片手を額へ添えて心地よく酔う一人の猩々を配した、物語性豊かな一対です。丸みを帯びた頬と楽しげな表情は銀色絵によって明るく浮かび、衣の襟、袖口、帯、膝まわり、大盃や瓢箪、酒壺を金色絵で華やかに彩ることで、赤銅の黒、金の温かな光、銀の澄んだ輝きが小さな画面の中で鮮やかに響き合います。
人物の顔立ちや手指を丁寧に作り分けるだけでなく、衣には細い鏨で流れるような襞を刻み、金色の部分には細かな点刻を加えて織物の質感を表し、傍らの岩や酒壺にも高低をつけることで、複数の人物が重なりながらも一人一人の仕草が明瞭に読み取れる奥行きを作り上げています。二人で賑やかに盃を囲む場面と、一人で酔いの余韻へ浸る場面を左右へ振り分けた構成も巧みで、表裏を見比べるように一対を眺めるたび、宴の始まりから心満ちた酔態へと物語が進むような楽しさがあります。
遠目には金銀色絵の華やかさが拵を引き締め、手元では表情、衣文、盃、瓢箪、酒壺の細部にまで見どころが続き、猩々図の吉祥性と江戸金工の遊び心を存分に味わえます。人物図目貫として十分な存在感を備えながら、親しみやすい笑みと祝意ある画題によって堅苦しさを感じさせず、酒器を愛する方、能楽や吉祥意匠を好む方、色金を豊かに用いた華麗な目貫を求める方におすすめしたい、鑑賞するほど心楽しくなる一対です。
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