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早く売れる価格 132,000円(税込)/120,000円(税別)
妥当な価格 165,000円(税込)/150,000円(税別)
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商品の出来を優先した価格 198,000円(税込)/180,000円(税別)
推奨販売価格 165,000円(税込)/150,000円(税別)
貝尽図目貫
無銘(古金工)
-Mumei (Ko-kinko)-
表目貫 横31.2ミリ 縦12.8ミリ
裏目貫 横30.35ミリ 縦11.0ミリ
重さ5.4グラム
桃山時代~江戸前期 The Momoyama to early Edo period
附属 桐箱
古金工とは、後藤家をはじめとする諸流派の作風や系譜が明確に整えられる以前、主として室町時代から桃山時代にかけて制作された無銘の刀装金具に対して用いられる鑑定上の呼称で、赤銅、山銅、素銅などの地金を用い、素朴で力強い肉取りと金色絵を組み合わせた作例が多く見られます。細密さを競う江戸後期の町彫とは趣を異にし、意匠の特徴を大胆に捉えた彫り、手仕事の息遣いを残す輪郭、長い年月によって深みを増した地金の色調に、古作ならではの格調と尽きない味わいがあります。
貝尽図は、形の異なる貝を一つの画面へ取り合わせ、渦、筋、突起といった自然が生み出した造形の妙を楽しむ画題で、海の豊かさや生命の連なりを想起させます。栄螺の力強い螺旋と棘、鮑の殻に連なる筋と呼吸孔を対照させることで、小さな目貫の中にも潮の香りと海辺の広がりを感じさせ、古くから工芸意匠として親しまれてきました。
本品は赤銅地をふっくらとした容彫に仕立て、一対それぞれへ棘を巡らせた栄螺と、細長い耳形をなす鮑を重ねるように配し、性格の異なる二種の貝を一つの力強い輪郭へまとめています。栄螺の盛り上がる殻の中心、渦を巻く口元、放射状に張り出す棘、鮑の殻表を走る深い筋と片側へ整然と並ぶ呼吸孔を高低のある肉取りで彫り分け、細部を写実的に整えすぎることなく、それぞれの特徴を大胆に強調した造形には古金工らしい伸びやかさと彫刻的な迫力が備わっています。
深い黒褐色へ育った地金に古金色が重なり、凸部に光を受ける金と奥まった部分に残る落ち着いた地色が豊かな陰影を生み、正面では図柄の奇趣、斜めからは厚く起こされた殻の量感、裏面では中空に仕立てた古様な構造と素朴な根の仕事まで味わえます。一方は巻貝を左、もう一方は右へ置き、柄へ据えた際に互いが呼応するよう構成されているため、一対としてのまとまりも良く、桃山時代から江戸前期にかけての古雅な美意識を伝える貝尽図目貫として、古金工を収集する方はもちろん、力強い容彫と歳月を重ねた地金の趣を愛する方にもおすすめしたい、掌上で眺めるほど造形の奥行きが増す魅力豊かな一対です。
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