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江戸時代初期〜末期の金工彫物師の一流派で越前で活躍しました。初代は石川氏で越前康継など越前刀工の作刀に彫刻を施し、「木内」または「喜内」とも銘を切ったとされます。二代は高橋氏で透かし鐔の作品が多く、以下七代迄続き、主に鐔を作りました。大いに栄えた記内一派が手がける鐔は、「記内彫り」あるいは「越前彫り」と呼ばれて珍重され、特に龍の描写を得意とし、龍を題材にした鐔に傑作がいくつか見られます。 他でも、秋草や菊などの草木類など、色々なものを題材に採り上げていますが、人物や風景を題材とした作品は少なく、明珍家や赤尾家と姻戚関係を結ぶなどして交流もありました。 この鐔はよく見かける丸形の葵透かしとは異なり、大きく大胆な透かしが施された変わり形。丁寧な仕事がなされており、記内彫りらしい葵図を巧みに彫り上げています。 |
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