脇指 851 |
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播磨大掾藤原忠國 |
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- Harima Daijo Fujiwara Tadakuni - |
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刃長 |
一尺六寸五分七厘強 / 50.24 cm |
反り |
四分九厘強 / 1.5 cm |
元幅 |
28.5 mm |
元重 |
6.5 mm |
先幅 |
物打22.5 mm 横手位置20.8 mm |
先重 |
物打5.0 mm 松葉位置5.0 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
江戸前期
The early period of Edo era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和26年4月30日 福岡県登録 |
附属 |
・下貝赤銅着上貝銀着二重はばき
・塗鞘
・白鞘 |
価格 |
330,000 円(税込)
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肥前の忠國は三代が数えられ、初代忠國は初代忠吉の門人。慶長3年(1598)に生まれ、父は橋本六郎左衛門といい、初代廣貞である國廣の弟として生まれ、初銘を肥前国住人広則と銘し、後に吉家と改銘した刀工。
忠國は寛永11年(1634年) 37歳で播磨大掾を受領して忠國と改銘、同時に小城藩の抱工となりました。肥前に住し、播磨大掾藤原忠國と銘し、後に播磨守と改銘。晩年には入道して休鉄と号し、元禄4年(1691年)94歳にて没した長寿の刀工で新刀上作に列せられており、茎に菊紋を切ったものもある。匂口の深い互の目乱を得意とする技倆の極めて優れた刀工として知られる。
この脇指は初代忠國の手になる作品で、古研ぎのため拭いボケして地の冴えが写真では感じ辛いものの、特別保存刀剣鑑定書が交付された脇肥前の名工の作だけあって、刃文の冴えと出来は見事。小板目肌よく練れて詰み、地沸ついた精美な鉄に、ふわりとした互ノ目乱れには小沸が盛んに付いて、随所に砂流や金筋がかかり、観る者を飽きさせません。
鐔や柄前はありませんが、小柄笄櫃が付いた黒蝋塗の鞘が付属しているので、お好みの金具で柄を造ってお楽しみ下さい。更に欲を言えば再度上研磨を施して御愛蔵頂きたい名品です。
裸身重量439グラム。 |
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