脇指 692 |
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近江守忠吉(五代) |
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- Omi no kami Tadayoshi (5th Gen) - |
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刃長 |
一尺八寸八分一厘 / 57.0 cm |
反り |
三分六厘弱 / 1.1 cm |
元幅 |
33.1 mm |
元重 |
7.2 mm |
先幅 |
物打24.7 mm 横手位置22.5 mm |
先重 |
物打5.7 mm 松葉先4.8 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
江戸中期
The middle period of Edo era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成27年10月13日 東京都登録 |
附属 |
・素銅地金鍍金はばき
・白鞘 |
価格 |
550,000 円(税込)
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鎌倉時代後期の山城来派の直刃や備前一文字風互の目丁子出来などを手本として隆盛した肥前忠吉家は、慶長の初代忠吉に始まりました。その五代目は四代近江大掾忠吉の嫡子で元禄九年の生まれで、幼い頃から鍛冶業に接していたものであろう優れた感性と高い技術に恵まれ、享保元年頃より作刀を開始しました。初期には忠廣銘を用いて延享四年の先代没後に忠吉銘を襲い、近江守を受領したのは寛延三年、以降八十歳の長寿を得ましたが、刀の需要の低い時代背景から作品数は比較的少ないです。青壮期とも言うべき忠廣銘時代には覇気に富んだ身幅の広い造り込みが多く見られ、近江大掾忠廣に次いで寺社への奉納刀が多いことも特徴的です。
この脇指は脇指としては長寸で、元先の差が程好く開き、延びた帽子が鋭さを感じさせます。地鉄は小板目肌が良く練れて詰み、そこに地沸が付いて精美となる小糠肌。忠吉家伝の直刃を匂口沈みごころに幅広く焼きあげ、刃縁に金筋や稲妻、足を伴い、帽子は表裏共に直ぐに丸く返っています。
裸身重量591グラム。
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