太刀 093 |
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氷心子秀世入道 安政二年二月日 |
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- Hyoshinshi Hideyo Nyudo - |
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刃長 |
二尺三寸二分二厘 / 70.36 cm |
反り |
六分六厘 / 2.0 cm |
元幅 |
31.4 mm |
元重 |
7.7 mm |
先幅 |
物打24.5 mm 横手位置20.6 mm |
先重 |
物打5.4 mm 松葉位置4.2 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
江戸後期安政二年(1855)
The latter period of Edo era |
鑑定書 |
特別保存刀剣鑑定書 |
登録 |
昭和36年2月24日 大分県登録 |
附属 |
・黒石目変塗紋散鞘打刀拵
・素銅地金着はばき
・白鞘 / 継木 |
価格 |
2,000,000 円(税込)
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秀世は田村群平と称しました。はじめ石堂運寿是一に学び、後に新々刀の開拓者と尊称されている水心子正秀の門人になり、江戸麻布今里に住し、麻布や本所割下水で作刀しました。吉田秀一とも称し、後に正秀の娘婿となって号を氷心子と切るようになりました。
正秀の晩年には数多くの代作を行ったほどの上手であり、その作風は数多い正秀の門人の中で一番師に似た作品を打つとされています。復古刀論にも賛同しそれを実行しました。山浦真雄が江戸に出て水心子正秀の門人となった際には、秀世が鍛刀法の手ほどきをしました。
この刀は元先の幅差開き、切先延び、反り頃合いでなんとも美しい姿を誇示しており、棟は三ツ棟。表裏には添樋を連れた刀樋を丸留として上品に纏めており、地鉄は小板目肌がよく練れて地沸が付き、刃縁に一際目立つ地景が入り、刃文は匂口沈みごころの中直刃で、所々に小足入って小乱れを成し、金筋砂流顕著にかかり、稲妻入り、帽子は直ぐに、刃縁盛んに砂流かかって先丸く返っています。写真では帽子が刃幅豊かに返っている様子が見辛いですが、実によく纏められた上品な帽子をしています。
附属の拵は切羽一枚に至るまですり替えられることなく伝来してきた完全なうぶ品で、頻繁に鐔や切羽がすり替えられる今の時代に於いて大変貴重な存在。三ツ葉藤紋と丸に井桁紋が散らされた鞘は、一分に経年による小さな漆の剥離こそ見られるものの、保存状態は総じて良く、金具は堀谷壽光による在銘の一作物で、唐草と桜花がモチーフにされています。柄にがたつき等成し。内外共に価値ある一刀ですので、是非とも拵も審査を御受審下さい。。
裸身重量731グラム。 拵に納めて鞘を払った1,087重量グラム。
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