太刀 087 薩摩國住人國平
- Matsumanokuni junin Kunihira -

刃長 二尺八寸五分四厘強 / 86.5 cm 反り 八分五厘強 / 2.6 cm
元幅 35.2 mm 元重 9.0 mm
先幅 物打25.0 mm  横手位置19.8 mm 先重 物打6.1 mm  松葉位置5.0 mm
目釘穴 1個 時代 江戸中期延享頃(1744~)
The middle period of Edo era
鑑定書 重要刀剣指定書 登録 昭和26年8月21日 兵庫県登録
附属 ・素銅地金着太刀はばき
・白鞘
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國平は奥次郎左衛門と言い、叔父忠清の門に学び、初銘を忠金・包善と称しましたが、後に惣左衛門正房の門に入って國平と改名。享保の芝浜御殿鍛刀の折には正清・安代の後見として江戸に赴きました。現存する作品は比較的少なく、華やかな互ノ目乱れの刃文、荒沸の激しい作をみせています。

この刀は腰反り気味で踏ん張りが付いた古雅な姿で、棟は三ツ棟、姿態から鎌倉期の古名刀に倣った太刀であることが窺えます。銘も太刀銘に切られ、はばきも太刀はばきであることから、明らかに太刀として鍛えられ、かつては荘厳なる太刀拵に納められていたであろうことが容易に想像できますが、日本美術刀剣保存協会では太刀ではなく、刀として重要刀剣指定している点に、個人的に疑問に感じるため、当店では太刀としてご紹介する次第です。
さて、本刀の地鉄ですが、小板目肌がよく練れて詰み、地沸厚く付いて地景が入り、刃文は匂口明るく冴え、小湾れに尖りごころの刃や互ノ目、丁字を交え、足入り、匂深く、刃中盛んに沸付いて砂流かかり、荒々しい大粒の沸が交じり、帽子は直ぐに先掃き掛けて小丸に返り、華やかさの中に力強さを感じさせる傑出の出来口を誇っています。

裸身重量1,232グラム。


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