太刀 078 筑州住宗勉作 昭和五十八年八月吉日
- Chikushu ju Sotsutomu -

刃長 二尺五寸三分七厘強 / 76.9 cm 反り 七分七厘強 / 2.35 cm
元幅 35.6 mm 元重 8.0 mm
先幅 物打26.7 mm  横手位置24.2 mm 先重 物打5.6 mm  松葉位置5.2 mm
目釘穴 1個 時代 昭和58年(1983)
The latter period of Showa era
鑑定書 登録 平成29年10月19日 福岡県登録
附属 ・素銅地金着二重はばき
・白鞘
価格 1,870,000 円(税込)



昭和2年生まれ。本名を宗勝と言う。福岡市博多区山王に住しました。昭和21年、父である宗正光刀匠に師事し、同30年には新作名刀展に初出品。文化庁長官賞、薫山賞など数多くの特賞を受賞し、平成2年に無鑑査の認定を受けた現代の名工です。
数多の現代刀匠が藤末鎌初の古作を写す中、宗勉刀匠は各伝法をこなすも、虎徹や清麿写しを得意とし、その作品は本歌に迫り、勝るとも劣らない出来栄えで知られます。また、利刀としても名高いため、美術鑑賞刀としてのみでなく、居合や抜刀を嗜む方にも根強い人気があります。
平成27年2月、88歳にて多くの刀剣趣味人に惜しまれながら没しました。

この太刀は豊後行平辺りをイメージして鍛えられた一刀であろうか。常に見る宗勉刀匠の作品とは異なり、直刃の穏やかな出来口を示している。
地鉄は小板目肌所々柾流れ、良く練れて詰み、地沸付き、地景入って極めて精美。あたかも穏やかで波一つ無い凪を見るかのようです。
彫物は表裏共に樋を掻き、佩表の樋中に彫られた龍は宝珠を掴み、勝ち誇ったかのように見据え、佩裏は不動明王を意味するカーンと呼ばれる梵字を力強く浮き彫りに仕上げられています。

裸身重量905グラム。


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