一般的な物より寸長く、城壁に穿かれた狭間と呼ばれる狙撃窓から使用することから『狭間砲』と呼ばれる。現代で言うところのスナイパー銃である。
姿、体配、安定した絶妙のバランスに加え、根来塗とも言うべき朱塗りが施された台木(銃床)が、なんとも言えぬ歴史の重みと共に、剛の者としての象徴とも言うべき威圧感を見せる名品で、稀に見る台木の損傷隠しのための後世改竄の塗砲とは異なり、製作当時より赤く塗られた完全なうぶ(オリジナル)の状態を今に留める大変珍しい朱塗狭間砲である。
狭間筒は元々戦用の城備えとして数多く製作されたであろうが、現在では現存する数少なく、大変貴重な存在であり、ましてや朱塗の物となると、そうそう見かけることができるものではない。まさに玄人を唸らせる名銃。カラクリ稼動状態も非常に良く、尾栓も脱着ができるいつでも実射が可能の生きた名銃です。巷の骨董店や刀剣店等では入手できない好コンディションの朱塗狭間砲をこの機会に。
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