刀 961 無銘(同田貫宗廣)
- Mumei(Dotanuki Munehiro) -

刃長 二尺三寸三分六厘 / 70.78 cm 反り 五分六厘強 / 1.72 cm
元幅 31.5 mm 元重 7.3 mm
先幅 物打26.0 mm  横手位置21.2 mm 先重 物打6.0 mm  松葉先4.7 mm
目釘穴 1個 時代 江戸後期天保頃(1830~)
The latter period of Edo era
鑑定書 倉敷刀剣美術館鑑定書 登録 昭和39年2月20日 山口県登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・虫喰塗鞘半太刀拵
価格 330,000 円(税別)



同田貫は九州肥後国菊池の同田貫(地名)を本拠地に、永禄頃から活躍した肥後刀工の一群で延寿派の末流と伝えられ、上野介、左馬介、兵部、又八、国勝、正国、その他数名が知られています。
一派の作柄は概ね無骨な姿に匂口が締り、叢沸がついた乱刃を焼き、その鋭利さをもって賞賛されており、本刀の作者である宗廣は、肥後同田貫一派の末尾を飾る良工で、本名を小山太郎と云いました。彼は同田貫有宗、肥後細川家の六千石重臣とともに江戸の水心子正秀に学び、刻銘は、肥後同田貫宗廣、肥後同田貫宗廣作、肥後同田貫上野介拾代嫡孫延寿太郎宗廣作、肥後同田貫小山延寿太郎藤原宗廣作、肥後同田貫延寿宗廣、小山延寿太郎藤原宗廣などと切り、天保元年から明治四年までの作品が経眼されます。

新々刀期の同田貫は、身幅広く重ね尋常。切先伸び心で反り程良く、鍛えは小板目または杢目肌。主に備前伝の丁子乱れ刃を焼き、中には兼元を範とした作品も見られ、同田貫の由来は、田んぼに死体を横たえて胴を切ると、胴を貫(ぬ)けて下の田んぼまで切り裂く、から来ており、旧幕臣にして直心影流の継承者である榊原鍵吉が、明治天皇の御前で兜を割った際にも同田貫の刀(同田貫宗廣の刀とも)が使われました。また、時代劇では『子連れ狼』の主人公、拝一刀の愛刀として、『破れ傘刀舟悪人狩り』でも、主人公である蘭学医・叶刀舟の愛刀。『三匹が斬る!』においても、主人公の一人である千石こと久慈慎之介の愛刀として登場し、正宗や村正と並んで馴染み深い刀として大変人気があります。

この刀は無銘ながら、新々刀期の同田貫を代表する名工、宗廣と極められた一刀で、程好い姿に匂口明るい互ノ目乱れを焼き、刃縁地鉄に絡んで変化を見せ、刃中には金筋や稲妻が看取でき、附属の半太刀拵は、虫喰と称される変わり塗りが施され、高禄の士の所有であったことが窺えます。
※鞘の胴金は経年により若干のぐらつきが見られます。


裸身重量794グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,109グラム。


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