刀 927 |
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無銘(会津道辰) |
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- Mumei(Aizu Michitoki) - |
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刃長 |
二尺四寸一厘 / 72.77 cm |
反り |
五分 / 1.52 cm |
元幅 |
31.0 mm |
元重 |
7.7 mm |
先幅 |
物打23.3 mm 横手位置17.3 mm |
先重 |
物打5.2 mm 松葉位置4.4 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
江戸中期~後期
The middle ~ latter period of Edo era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成9年3月7日 東京都登録 |
附属 |
素銅地金鍍金はばき
黒蝋塗鞘打刀拵 |
価格 |
770,000 円(税込)
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室町時代後期に葦名盛氏に仕えた美濃国三代兼定(疋定)の子、古川清右衛門兼定の古川家をはじめとする「五鍛冶六家」と呼ばれる多くの刀工が活躍しました。元禄期までに興った「五鍛冶」には古川家(兼定)・下坂家(為康)・三善家(長道)・中条家(道辰)・鈴木家(兼友)、江戸後期にかけて比較的に若い系統の「六家」には下坂別家・角家(元興)・皆川家(宗寿)・村田家(国宗)・若林家(重房)・長尾家(将尊)があります。
五鍛冶の一つ中条家は、初代長俊が三善長国の門弟として会津に従い、三代道辰が初代:三善長道に鍛刀を学んで元禄年間に分流独立したと言われており、初代道辰は宝永頃の人で、以降六代に渡り栄え、会津兼定系と共に会津新々刀を代表する名匠です。
この刀は代別まではされていないものの、会津の名流である道辰と極められたもので、特筆すべき鍛錬疵は無く、巧みに鍛え上げられています。 玄人好みの直刃は、一見単調な刃文に見えるも、仔細に見ると様々な働きを見せ、見るたびに新たな発見を楽しませてくれる。そのような出来口です。元先の差が開いた優しい姿。杢目鍛えの地鉄は刃縁と鎬地に柾が現れ、典型的な美濃系の作であることが看取できます。匂口は明るく冴え、仰々しくない上品な三本杉を焼き上げており、帽子は直ぐに先履き掛けて丸く返る。刃中砂流顕著に表れて変化に富み、見ていて飽きを感じさせない作品です。
附属する拵は、鉄磨地蛇の目紋の二所物(縁頭と目貫)を用い、秋草に鈴虫図の板鐔が掛けられ、無骨ながらも気品を感じさせます。
驚かされるのはその手持ちの軽さ。鞘払い1,066グラムですが、うんと軽く感じられ、鉄地の金具を用いた拵からも、元の所有者の武への拘りがひしひしと感じられる逸品。是非とも拵も保存審査をを御受審頂きたい一刀です。
裸身重量724グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,066グラム。
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