刃長 |
二尺二寸一寸九分二厘 / 66.42 cm |
反り |
四分九厘弱 / 1.49 cm |
元幅 |
33.2 mm |
元重 |
8.0 mm |
先幅 |
物打24.0 mm 横手位置21.5 mm |
先重 |
物打6.0 mm 松葉先5.6 mm |
目釘穴 |
1個 |
時代 |
昭和前期
The early period of Showa era |
鑑定書 |
保存刀剣鑑定書 |
登録 |
平成1年11月27日 大阪府登録 |
附属 |
・素銅地太刀はばき
・陸軍九八式軍刀拵 |
価格 |
660,000 円(税込)
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昭和19年陸軍々刀技術奨励会展に於て、「指定刀匠の部」に名前を連ねている昭和前期の名工市原長光。号を一龍子と称しました。
戦時中岡山刑務所の所長であった江村繁太郎は、模範的な受刑者の更生を願い、市原一龍子長光を招聘して受刑者に先手をさせ、刑務所内に於いて数多の日本刀を鍛錬しました。
そのため俗に市原長光の作は、世上、「監獄長光」と言われていましたが、岡山刑務所で鍛えられた作には「江村」と銘切られていたため、長光個銘の作を指して「監獄長光」と呼称するのは間違いと言えます。
戦時中という世情もありまともな美術研磨を施された作品が少ないため、単に本鍛錬軍刀の一つと括られ勝ちですが、入念なる研磨を施して見るとその技量の高さに誰もが驚く昭和の名刀で、利刀としての評判は当時から高く、陸軍受命刀工としても活躍しました。
この刀は柾気の強い小板目肌が良く練れて肌立ち、地景入り、折り返し鍛錬による地鉄の美をまじまじと見せ、匂口明るく冴えた中直刃調の刃取りに互ノ目を焼き上げ、刃中には互ノ目足を盛んに交え、葉入り、鋩子は横手乱れ込んで先直ぐに丸く返っており、大東亜戦争の慌しい中、よくぞこれだけの作を鍛え上げたものだと感動すら覚える作品です。
一龍子長光の美術刀剣としての価値を存分にお楽しみ頂きたく、当店にて美術観賞用上研磨を施しました。研ぎ澄まされた刃の美しさを存分にご堪能下さい。
附属の九八式陸軍刀拵後期型も保存状態が良く、鮫はセルロイド製。柄糸に若干の使用感はあるものの、鞘の石突金具の桜花葉模様も磨耗が無く綺麗な状態で、柄にガタツキも無くしっかりとしています。
裸身重量792グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,141グラム。
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。
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