刀 1447 無銘(高田)
- Mumei(Takada) -

刃長 二尺八分四厘弱 / 63.16 cm 反り 四分九厘強 / 1.5 cm
元幅 29.1 mm 元重 8.2 mm
先幅 物打22.3 mm  横手位置20.7 mm 先重 物打6.2 mm  松葉位置5.1 mm
目釘穴 1個 時代 室町中期~後期
The middle ~ latter period of Muromachi era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和40年9月2日 兵庫県登録
附属 ・銀はばき
・白鞘
価格 400,000 円(税込)



豊州高田派は南北朝時代豊後高田(現在の大分市内で大分郡高田村)を中心として栄えた一派で、建武頃の筑前左文字の門人『友行』を始祖としています。
古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから藤原高田と汎称します。
古来より実用刀としての評価が高い一派で、武用刀として数多の武将に愛用され、戦国時代には豊後国の大友宗隣のお抱え工となり、また九州各地の豪族達の需めに応じて美濃国の関鍛冶や備前国の長船鍛冶に匹敵する繁盛をしました。
作風は備前・相州に私淑した物や、美濃伝風の三本杉尖り互の目、山城風の腰反り付いた姿の良い作に直刃を焼くなど広範囲で、直刃は刃中に針で突いた様なと形容される葉の働きが特徴的で、新刀期に入ると高田を中心として豊前小倉や豊後中津などで鞴を構えて鍛刀しています。

この刀は磨上ではなくうぶであり、茎が短目で短寸であることからも察せられるように、室町中期に流行った片手打の体配で、元先の幅差程好く開き、切先やや延びごころで姿良く、表裏に刀樋を丸留めにし、杢目鍛えの地鉄は少しく肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた小沸本位の直刃で、刃中には足が頻りに入って直刃調小互ノ目乱れを成し、横手下から焼き幅を広げ、帽子は表裏直ぐに丸く返っています。
樋入り故に少年用の武用刀としてもお楽しみ頂けます。手持ちバランスも良い一刀です。

裸身重量555グラム。


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