刀 1310 九州肥後同田貫上野介(彫印)
- Kyushu Higo Dotanuki Kozukenosuke -

刃長 二尺三寸七分七厘強 / 72.05 cm 反り 八分一厘強 / 2.48 cm
元幅 33.0 mm 元重 7.7 mm
先幅 物打26.8 mm  横手位置24.6 mm 先重 物打6.6 mm  松葉位置5.6 mm
目釘穴 1個 時代 室町末期
The last years of Muromachi era
鑑定書 特別保存刀剣鑑定書 登録 昭和29年6月15日 滋賀県登録
附属 ・素銅地金着太刀はばき
・白鞘
価格 2,530,000 円(税込)



同田貫一派は、肥後熊本の戦国武将、加藤清正の抱え工として、室町最末期から江戸初期に掛けて活躍した鍛冶集団で、肥後延寿派の末裔に当たります。一派は『文禄・慶長の役』と呼ばれる朝鮮出兵の際、清正に従って朝鮮に赴き、その地で盛んに鍛刀し、その凄まじい斬れ味、破壊力に明軍、朝鮮軍の兵士達は驚愕したと言います。

本刀の作者である上野介(正國)は、名を小山上野介信賀と言い、左馬介と称し、初期は國勝とも名乗っており、後に加藤清正より『正』の字を賜り、正國と改めました。同田貫派の祖としても著名であり、『九州肥後同田貫藤原正國』、『九州肥後同田貫上野介』等と銘切りますが、作品の大半は上野介銘であり、活躍期は天正から慶長後期頃で、慶長十八年に没したと言います。
清正は、正國の刀に絶大なる信頼を置いており、その頑強な造り込み、凄まじい斬れ味から、『折れず曲がらず同田貫』、『兜割り正國』等の賛辞を送ったと云います。

この刀は反りやや深く、大切先が鋭く伸び、元先の差は目立って開かず、力強さを感じさせる体配。地鉄は板目肌が練れて詰むも所々に肌立った箇所を交え、地景入り、刃文は匂口締まり気味で大湾れ調子に互ノ目丁子を交え、地鉄に絡んで刃縁盛んに複雑なる働きを見せ、砂流や金筋を交え、帽子は焼き深く、表は直ぐ調に砂流盛んに、裏は乱れ込んで砂流かかり、返りは深く、その後飛び飛びしながら棟焼きを形成しています。
うぶ茎在銘で二尺三寸七分七厘と刃長もしっかりとあり、他の作品には見られない菊花形刻印風の彫印が非常に珍しく、戦が多かった頃の作品故に鍛筋等の小疵はあるものの、総合的に健全無比と高く評価できる価値ある作品で、地鉄の組み方も大変興味深い一刀です。
※研磨・はばき・白鞘新調済み。

裸身重量874グラム。


各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。