刀 1308 無銘(古三原)
- Mumei (Komihara) -

刃長 二尺三寸八分七厘弱 / 72.33 cm 反り 六分六厘強 / 2.03 cm
元幅 34.5 mm 元重 7.7 mm
先幅 物打27.4 mm  横手位置23.9 mm 先重 物打5.8 mm  松葉位置4.6 mm
目釘穴 3個 時代 鎌倉末期
The last years of Kamakura era
鑑定書 重要刀剣指定書 登録 昭和26年3月31日 東京都登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・白鞘
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備後国三原派は鎌倉時代末期に興り、以降室町時代末期に至るまで繁栄した。一派のうち鎌倉時代末期より南北朝期にかけてのものを古三原と汎称している。この地方には、東寺や蓮華王院など大和中央の社寺の荘園が多く、三原派の作風に大和気質が窺われるのは、こうした機内中央との交流によるものと推測される。その作風は前述のごとく、大和気質が色濃くあらわれるものであるが、大和本国の物に比べては、地刃の沸が弱いのが一般的で、鍛えには白気映りが立ち、まま板目の肌合いの中に杢を交え、肌立ちごころの鍛えに、白気映りが立ち、刃文は中直刃を基調に小互ノ目等が交じり、丸となった帽子が長く返っている様は、いわゆる「三原の滝落し」と称する帽子に符号し、同派の特性が窺われる。大磨上ながらも踏ん張りごころがあり、反りが深めについてなお腰反り風をとどめ、前述の形状と併せて、豪壮味があり、しかも健全である。同派極めの出色の一口である。

裸身重量763グラム。


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