刀 1273 石堂光信(花押)
- Ishido Mitsunobu -

刃長 一尺九寸九分 / 60.3 cm 反り 四分四厘強 / 1.35 cm
元幅 29.8 mm 元重 6.75 mm
先幅 物打24.5 mm  横手位置22.3 mm 先重 物打5.9 mm  松葉先4.9 mm
目釘穴 1個 時代 昭和前期
The early period of Showa era
鑑定書 登録 令和2年11月19日 大阪府登録
附属 ・素銅地金鍍金太刀はばき
・海軍太刀型軍刀拵(藍鮫研出鞘)
価格 297,500 円(税込)



石堂光信は陸軍受命刀匠であった石堂輝秀同人で、海軍受命刀匠として鍛刀した作品に光信と銘を切っていたようです。彼は八代石堂是一の長男で、本名を菊池清一と言い、渋谷区恵比寿に住していました。
江戸時代の名門、石堂是一の名籍を継ぐ、互ノ目を巧みに焼いた利刀を鍛え上げる名工として知られますが、戦後は作刀していません。
これは明治以降鉋鍛冶に転向した石堂一派が、現在でも石堂輝秀鉋製作所の名で鉋のトップブランドとして知られる程大成していることから、光信(輝秀)も戦後は鉋造りに従事したためと考えられます。

この刀は尺計算すると二尺を切るため、大別すると脇指となりますが、短寸の刀として鍛えられたものです。元先の幅差頃好く開いて中切先に結んだ上品な姿に、よく練れて詰んだ精美なる小板目肌。刃文は匂口締りごころの互ノ目乱れで、元の方は丸みを帯び、一部互ノ目丁字を交え、先の方では箱がかった互ノ目となっています。鋩子は表裏共に乱れ込み、先丸く返る。
特筆すべき疵欠点が現在のところ見られませんので、研磨後の仕上がりが楽しみな一刀です。

附属の海軍太刀型軍刀拵は藍鮫の研ぎ出し鞘で、鐺(石突金具)の桜花葉も摩耗が無くしっかりと残っています。相対的に保存状態が良い拵ですので、旧軍資料としても価値高い逸品です。

裸身重量663グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,088グラム。


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