刀 1260 兼住
- Kanezumi -

刃長 二尺二寸七分四厘強 / 68.92 cm 反り 三分八厘強 / 1.18 cm
元幅 29.5 mm 元重 6.6 mm
先幅 物打24.4 mm  横手位置20.5 mm 先重 物打4.4 mm  松葉位置4.4 mm
目釘穴 2個 時代 江戸前期寛永頃(1624~)
The early period of Edo era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和58年7月18日 富山県登録
附属 ・黒石目塗鞘打刀拵
・銀はばき
価格 460,000 円(税込)



江戸前期の寛永頃、関で活躍した兼住の作品。反り浅めで元先の差が開き、寛文新刀体配へ移行する前衛的な姿態。一寸程区を送られるもしっかりと堂々たる銘を留めており、地鉄は柾気が強い杢目鍛えでよく練れて詰み、地景入り、所々肌立つ。刃文は直刃で匂口明るく、刃縁は粒が揃った小沸で包まれたような印象を受ける。鋩子は直ぐに焼きたっぷりと丸く返る。
構えてみると、手元重心で軽く感じられ、片手操作も容易く感じられる。指裏の茎には滋賀県の刻印が打たれており、明治以降の刀剣の管理を物語る資料的価値も持ち合わせた一刀です。
※指表に一箇所埋鉄在り。

附属の拵は好者が贅を凝らして新調させたもので、縁頭と鐔は波千鳥図で揃えられており、鐔は江府住利政在銘。鞘は堅牢な黒石目塗りで、切羽は竹節模様の洒落た造りになっています。当然ながら柄にガタツキは無く、内外共にお楽しみ頂ける作品です。

裸身重量646グラム。  拵に納めて鞘を払った重量889グラム。


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