刀 1174 倣貞宗立子山住人将平作 平成八年十月吉日
- Tatsugoyama junin Masahira(Sadamune replica) -

刃長 二尺三寸七分六厘 / 72.0 cm 反り 四分六厘強 / 1.42 cm
元幅 30.7 mm 元重 7.9 mm
先幅 物打23.0 mm  横手位置19.8 mm 先重 物打5.0 mm  松葉先4.3 mm
目釘穴 1個 時代 平成8年 (1996)
The Heisei era
鑑定書 登録 平成9年5月22日 福島県登録
附属 ・金無垢はばき
・白鞘
価格 現状渡 2,750,000 円(税・送込)
工作渡 3,330,000 円(税・送込)



藤安将平刀匠は昭和21年福島県伊達郡生まれ。昭和41年長野県坂城町の刀匠、故人間国宝、宮入行平師に入門。
昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設して独立。以後作刀の研究修練を重ね日本美術刀剣保存協会優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞受賞。同14年日本美術刀剣保存協会寒山賞を受賞。

尾張熱田神宮、奈良護国神社など多くの神社で奉納鍛錬を行い、平成20年には、704年、佐備大麻呂の作剣以来、およそ千三百年ぶりに常陸鹿島神宮において日本刀奉納鍛錬を行う。

昭和59年秋には伊勢神宮第61回式年遷宮、御神宝太刀謹作奉仕の大役も担い、先の震災で大きな被害を受けた福島県南相馬の御刀神社復興支援にも大きく尽力され、御神宝となる直刀を謹作奉仕し、直近では福岡の宮地嶽古墳出土大直刀の復元鍛錬など、現代日本刀匠屈指の作刀技術を持っている。

平安、鎌倉時代の古刀剣再現への強い想いを持ち、長年研究修練に取り組み、国宝、重要文化財やそれに類する刀剣類、全国の砂鉄や鉄文化の知識見識も豊富で、太刀、刀、短刀、脇指、薙刀、古代直刀など、どれを手掛けても正確で美しい刀姿を造り上げる。地鉄、焼刃の手際も鮮やかで幅広い製作能力を誇り、中心鑢や銘文といった中心仕立ても現代刀匠随一で、師である行平没後、師の実子である宮入小左衛門行平(宮入恵)を預かり、弟子として鍛刀修業を積ませた経緯からも、師の信任が厚く、その技量の高さを物語っている。

近年は奈良正倉院収蔵の直刀、手鉾のなど奈良時代の刀剣類の研究、名物鶴丸國永や薬研藤四郎の復元製作にも取り組まれ、上記の御刀神社奉納直刀の焼刃などは神域に入られたと言っても過言ではない。

古刀再現の第一人者として、また、鉄をも裁断する利刀を鍛えることでもその名が高い名工藤安将平。当店々主である町井勲とタッグを組み、真の実用兼美の名刀造りに今も勤しんでいます。


この刀は平成八年に鍛えられた将平による貞宗写しです。板目が肌立った地鉄には淡く映りが立って地景が入り、刃文は匂深い古刀ならではの柔らかさを感じさせる湾れ調子の互ノ目乱れで、刃中には刃肌に絡んだ渦巻き状の働きが見られ、長い金筋や稲妻、細やかなる砂流や打除が見られ、まさに古刀再現を掲げる将平刀匠の熱意が感じられます。
将平刀匠の作品は、戦があった時代、突然の大量発注にも応えることができるよう、如何に手際良く、短時間で鍛え上げるかと言う、武器としての古刀製作の世情も考慮した鍛刀法を用いるため、現在主流となっている疵が無い華やかな現代刀作品とは異なり、地鉄や刃に荒い部分が見られるのも特徴の一つ。そうした箇所が研磨によって現れる度に、古名刀の疵と比較しながら古い時代の鍛錬法を研究している。
本刀にも上述の通り、小疵や肌の荒い箇所が見られるが、それ故に出来は古刀そのもの。事実、将平の作品には鎌倉時代の作に紛れる物も存在する程です。
現在は疵の出方も鑑てとれるよう、素直な研磨が施されていますが、最上研磨にて小疵を目立たなく仕上げ直すことも可能。勿論地刃の冴えも変わります。※研磨代は50万円(税込)。上白鞘の新調も御希望の場合は58万円(税込)にて承ります。
18金辺りでしょうか。はばきは金無垢の贅を尽くした逸品が添えられ、その重さは59グラム。はばきだけでも30万円相当の価値があり、まさに宝刀、家宝として相応しい一刀です。

巾木金無垢 59g 何金かはわからない。

裸身重量644グラム。


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