刀 1170 阿州住正春 平成九年春
- Ashu ju Masaharu -

刃長 二尺四寸三分四厘弱 / 73.77 cm 反り 四分八厘強 / 1.47 cm
元幅 34.0 mm 元重 7.9 mm
先幅 物打28.1 mm  横手位置25.9 mm 先重 物打6.0 mm  松葉先4.7 mm
目釘穴 1個 時代 平成9年(1997)
The Heisei era
鑑定書 登録 平成9年4月16日 徳島県登録
附属 ・銀はばき
・黒石目塗鞘打刀拵
価格 663,000 円(税・送込)



本名、樫山登。徳島県御所村出身。同じ徳島出身の小林一刀斎正清に学び、後に人間国宝「大隅俊平」、無鑑査「河内國平」にも学びました。

この刀は身幅・重ね共にごりっと力強く、元先の差は程好く開き、地鉄は小板目肌よく練れて詰み、地沸付く。刃文は匂口明るく冴えた丁子乱れで、所々に大粒の沸が絡み、総体に匂出来でありながら、相州伝を思わせる一面を見せ、刃中足・葉入り、正春刀匠の一文字派への憧憬の念が強く感じられる作品です。
現状では居合用研磨が施されているため、そのまま武用刀としてお楽しみ頂き、将来は観賞用研磨を施して、本刀の地刃の冴えをお楽しみ頂くのも一興かと存じます。
構えた際の手持ちバランスは中程より手元重心。重量を数字だけで見ると重く感じられますが、諸手持ちでの扱いでは重さの割にバランスが良く、試斬等の刃筋確認稽古にも頃合いかと存じます。

附属の拵は新調したばかりですので一切のガタツキが無く、金具は全て竹笹図で統一していますので、見た目にもスッキリしており、柄と刀身の芯合わせも完璧にこなされていますので、構えたり、振り下ろす際にも刃筋の狂いが出にくい、店主町井勲検品合格品。武用刀として申し分ない拵です。

裸身重量1,016グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,305グラム。


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