刀 1025 立子山住人将平作(花押) 令和二年秋
- Tatsugoyama junin Masahira(Kao) -

刃長 二尺二寸五分二厘強 / 68.27cm 反り 三分九厘強 / 1.2 cm
元幅 30.8 mm 元重 6.4 mm
先幅 物打22.4 mm  横手位置19.4 mm 先重 物打4.8 mm  松葉先4.2 mm
目釘穴 1個 時代 平成29年(2017)
The last years of Heisei era
鑑定書 登録 令和2年9月30日 福島県登録
附属 ・銀はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵
価格 2,000,000 円(税別)



藤安将平刀匠は昭和21年福島県伊達郡生まれ。昭和41年長野県坂城町の刀匠、故人間国宝、宮入行平師に入門。
昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設して独立。以後作刀の研究修練を重ね日本美術刀剣保存協会優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞受賞。同14年日本美術刀剣保存協会寒山賞を受賞。

尾張熱田神宮、奈良護国神社など多くの神社で奉納鍛錬を行い、平成20年には、704年、佐備大麻呂の作剣以来、およそ千三百年ぶりに常陸鹿島神宮において日本刀奉納鍛錬を行う。

昭和59年秋には伊勢神宮第61回式年遷宮、御神宝太刀謹作奉仕の大役も担い、先の震災で大きな被害を受けた福島県南相馬の御刀神社復興支援にも大きく尽力され、御神宝となる直刀を謹作奉仕し、直近では福岡の宮地嶽古墳出土大直刀の復元鍛錬など、現代日本刀匠屈指の作刀技術を持っている。

平安、鎌倉時代の古刀剣再現への強い想いを持ち、長年研究修練に取り組み、国宝、重要文化財やそれに類する刀剣類、全国の砂鉄や鉄文化の知識見識も豊富で、太刀、刀、短刀、脇指、薙刀、古代直刀など、どれを手掛けても正確で美しい刀姿を造り上げる。地鉄、焼刃の手際も鮮やかで幅広い製作能力を誇り、中心鑢や銘文といった中心仕立ても現代刀匠随一で、師である行平没後、師の実子である宮入小左衛門行平(宮入恵)を預かり、弟子として鍛刀修業を積ませた経緯からも、師の信任が厚く、その技量の高さを物語っている。

近年は奈良正倉院収蔵の直刀、手鉾のなど奈良時代の刀剣類の研究、名物鶴丸國永や薬研藤四郎の復元製作にも取り組まれ、上記の御刀神社奉納直刀の焼刃などは神域に入られたと言っても過言ではない。

古刀再現の第一人者として、また、鉄をも裁断する利刀を鍛えることでもその名が高い名工藤安将平。当店々主である町井勲とタッグを組み、真の実用兼美の名刀造りに今も勤しんでいます。


この刀は保存状態が良い江戸時代の本歌拵に合わせて鍛えた一刀。小板目肌良く練れて詰み、地景入り、映り立ち、刃文は匂口明るく冴えたふんわりと柔らかい丁子刃を焼き上げ、足盛んに入り、砂流かかり、蛙子丁子を交え、鎌倉中期の備前刀を見るが如き出来口を誇っています。平成27年頃から将平刀匠は、燭台切の作者として名高い備前の名工、光忠の写しを手掛けており、拵に合わせて鍛えたため、姿こそ違えど地刃は光忠等を狙ったことが出来口から感じ取られます。

美術鑑賞用上研磨仕上がったばかりですから、古刀再現に勤しむ将平の地刃の冴えを存分に御堪能頂ける逸品です。はばきと鐔を外した状態で装着しても、指定位置でピタリと納まる本手造銀切羽の職人芸も見事です。
※写真は銘切り前に撮影したものです。現在は「立子山住人将平作(花押) 令和二年秋」と銘切られています。

裸身重量604グラム。  拵に納めて鞘を払った重量897グラム。


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